PANDORA / WORLD 2020/07/04 パンドラワールド 歴史と時代考察1 公演になぞらえて、パンドラワールドの12時代についてご紹介。今回は、創世記~御伽期。(公式サイトより抜粋)公演情報はコチラ【創世期】―実態― まず、世界は1つのハコだったとされる。 6人(体?)で1組の神様、リクドゥ 文章の神様―ブンドゥ、 絵画の神様―カイドゥ、 舞武の神様―ブドゥ、 音波の神様ーオンドゥ、 創造の神様―ソウドゥ、 シンジンの神様―ジンドゥ、 らは、そのハコからあらゆるものを作り出した。 それは世界や生き物、法則、魂、そういったものすべてを… そして6人の神様のうちジンドゥだけが残り、あとはバラバラになって世界の様々なものに吸収され1つとなっていく。 原始生命、原子生物、意識や知力の低い生き物が多い一方、後世では化け物とされる巨大生物などが群生している。 (全体として白亜紀や原始時代のような動植物中心の世界観)―後世の歴史学的― 世界が構築され始めた時代。 あらゆる生物、存在、意識体の自我にあたるようなものは薄く、世界が作られていくさまを漫然と受け止めている。 唯一世界を形づくるための、いうなれば創造主のようなものの意識だけが世界に張り巡らされている。 そのため、そもそもこの時期があったのかどうかもよくわかっていない。 神話期の物語と混同されて語られることもあるが、いずれにしろ科学的に検証された事実として認識はされてない。【神話期】―実態― 世界にいわゆる「神」と呼ばれるようなものが普通に見受けられた時代。 ジンドゥが他の5人のカミを元にして生み出したものが後に『神』と呼ばれるようになる。 個体意識が低く、概念に近い機能神のようなものから、明確な自己意識を持つ人型まで多種多様の神が生まれた。 しかし高い能力や自己意識の低さ故か、新しい何かを生み出したり考えたりすることが苦手で、あまり世界の変化はなかった。 その後、いわゆる人が生まれるとその能力の低さから求めるものが多種多様になり、神に足りなかった欲求が世界に発生。 人間が想像し、神が具現化するというプロセスを通じて世界に多様性が生まれる。 一方、人間が力を持ちすぎた故か、時の移り変わりと共に神の役割は薄れていき、その姿は数えられる程度になっていく。 (雰囲気としては、古代中国や日本神話などのアジア系をベースに西洋・北欧宗教が混じった風で、多神教の様相を呈している。この時代あたりから地域や民族ごとの独自性が強くなっていく。)―後世の歴史学的― 後世では、創世記と共に伝承どころか想像の範疇でしかなく、あったかもしれないしなかったかもしれない、証拠もないし…という域を出ない。それでも現実味ある話として残っているのは、神と共に過ごしていた民や司祭の一族などが未だに言い伝えているからである。 なお、かつては強い影響力を持っていたであろうそれら一族も、今では各地に点在する少数民族や先住民程度の認識のされかた。 その弱まった影響力のせいもあり、歴史というよりも原始宗教や民族学的に捉えられることのほうが多い。【妖魔期】―実態― かつて存在していた神はほとんどが姿を消してしまった。 残った神の多くは天候や時間、流動や流転など、世界を運行するための仕組みに関わる機能神だけ。 一部残った神もいるが、様々な理由からかつてほどの力を持たないものが多く、神というよりは妖怪や魔物、物の怪の類と扱われることも。 また、人間と合体したり子をなした神も少なからずいたため、人間としては過ぎた力を持つものも現れだした。 これら弱くなった神や強くなった人間が、後に魔女だとか勇者だとか神の子だとか救世主だとか呼ばれる者たちの最初の姿である。 (生活様式も各所で独自に発展していき、王国や都市群などコミュニティが巨大化していく。三国志や大和時代、古代ローマ時代の様相が見え始める)―後世の歴史学的― この時代の出土品はオーパーツやアンティーク、ギフト、アーティファクト、など様々な呼ばれ方をして後世にも残っている。また、一部魔法などの技法や先天的に超常的な力を有した血脈なども生き残っている。 そのため、これ以前の時代に比べると信じるに足る根拠はあるが、専門家や一部の王族等特権階級が認識している程度にすぎない。【御伽期】―実態― 神々がほとんど消え失せた後の時代。 文明や文化の水準が上がっていくにつれ、世界全体の神話性や魔法性といったものは局所的になっていく。 修行や研究で長い年月が必要な割に扱えるのはごく一部で才能に左右されやすい超常的なものが敬遠されたが故。 また、環境の安定から人口が増え、コミュニティが大きくなり、少ない指導者層で今までどおりの指導方針では不満や不平を抑えきれないのも一因。 誰でも比較的安易に扱えるものや、平等に恩恵を受けることができるインフラなどが必要に迫られ発展していく。 しかし、魔法などに精通していた者の中で今まで特権階級扱いされていた層は不満を募らせていく。 無論すべてがそうではなかったが、個ではなく群で意思統一を図る時代において、それは魔法を使わぬ層にとっての恐怖の対象となった。 狩りや式典としてではなく、身を守り敵を攻める術としての武術や武具開発もこのころより活発になっていく。―後世の歴史学的― 後世では、おそらくあったであろう、証拠も少なからずあるし…と、神話期に比べると考古学的に捉えられている。 しかし魔法性を使わぬものが多かったため、出土時に形をとどめていないものが妖魔期以前より多く、研究は進んでいない。 また、魔法使いなどを冷遇することで成長した王国などもあり、それらは歴史を封印するがために隠ぺいや改ざんを行い続けた。 これらから、一部の専門家以外には昔話よりも童話や民間伝承のような作り話に近い感覚で受け止められている。 PR