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Project-Pandora公式ブログ

Project-Pandoraの公式ブログ。引っ越してきました。

ヴォイニッチ:亜人について

おおよそはじめまして、またはお久しぶりで。

 『はじまりはじまり』から『おしまい』まで、
 パンドラ童話集のあれやこれやに関する情報を収集している私、名前はヴォイニッチ。
 下唇を軽く噛んで「ヴォ」「イニッチ」。
 まぁ、まさか本当にやってくれる方はいないと思うが、もしやってくれた場合はありがとう。
 そしてやらなかったあなたは極めて賢いといえる。

 さて、そんな自己紹介ともいえない自己紹介を終えたところで、はじめよう。
 私がこのブログとやらで担当するのは、パンドラワールドにまつわるエトセトラ…主に『設定』などとよばれるような部分に関する情報を皆様にお伝えすること。
 私が思うに、私が誰かを詮索していただくよりも、私がお伝えする情報を嗜んでいただく方が有意義であろう。

 まぁ、だからといってこれら情報を知らなければ話が理解できないというわけではもちろんない。
 知識的欲求、探究心、暇つぶし…そういったものを満たしたい方にのみ付き合って頂ければ十分である。

 と、前置きが長くなった。そろそろはじめよう。
 本日ご紹介するのは、『亜人』について。


―亜人

 パンドラワールドにおける亜人とは、人に近い形をしているがどこか人とは違う姿かたちをしている生き物の総称だ。
 有名どころをいくつかあげよう。

 ウサギのような耳を持つ『長耳族』
 魚のような下半身を持つ『人魚族』
 犬や狼のような脚力や牙を持つ『犬狼族』
 鳥のような羽を背中に生やした『鳥獣族』

 など。
 彼らはだいたい人間の形をベースに、それぞれの種族的特徴をつけたような姿をしている。
 中でも上記にあげた種族は、獣…広い意味での動物が混じっているため、亜人の中でも特に『獣人』と呼ばれることもある。
 時折勘違いされるが、獣人はあくまで亜人の一種でしかない。
 例えば、こんな亜人もいる。

 植物と融合したような『樹人族』
 宝石や鉱物と融合した『石鉱族』
 スライムのような体を持つ『軟体族』

 など。
 彼らは獣人と比べる、人とは遠い姿をしていることが多いため、亜人ではなく魔物と呼ばれることもある。


 いずれにしろ亜人と呼ばれるものは、その種族的特長からくる優れた能力などを持っており、単体での性能は単純な人間を凌駕する。
 人間が亜人に比べて勝ることといえば、その繁殖力や文化である。
 たとえとしてよろしいたとえではないが、ライオンに勝てる人間は少ないが、知恵と工夫でライオンを檻に押し込めることができるのは人間だということだ。


―亜人の歴史

 まだ神と呼ばれるものが地上に多くいた時代、人間にかわり繁殖していたのはほとんどが亜人だった。
 人間もいなくはなかったが、過酷な環境を前に絶対数は少なく、能力として勝っていた亜人や神が人間を保護するような形だった。
 しかし時が流れていくにつれ、絶対数で人間が優位に立ったことや、神の衰退などにより亜人もまたその力を弱めた。
 結果、長い時の流れで亜人は人間に虐げられるようになり、『亜人』というくくり自体が差別的な意味をもつような時代も訪れることとなる。

 一方で、亜人を崇拝するものや、様々な意味で好ましく思う人間達も少なからずいた。
 また、積極的に人間と交流を持とうとした亜人の中には、人間社会においても一定の地位を築くものもいた。
 それはやがて、亜人と人間との混血種を生むこととなった。

 亜人と人間の間に生まれたハーフは、亜人ほどの外見特徴をもたないかわりに、人間に比べれば優れた力を持つことが多かった。
 『英雄』などと呼ばれる者の多くは、このハーフであるともいわれている。
 そしてハーフが人間と混じることによりクォーターとなり、クォーターがまた人間と混じり、その子供がまた混じり…
 そうやって気が付かぬうちに、純粋な人間種は数を減らしていく。
 時代が進めば進むほど、その体には何らかの、または複数の亜人の血が流れている人間が増えていく。
 それは良い結果を生めば、悪い結果も生んだ。
 が、詳細は長くなるので今回は省くとしよう。大方皆さんが予想したとおりだ。


―族と種

 さて、最後の言葉で締める前に補足だが、『○○種』という場合と『○○族』といった場合は、少々ニュアンスが異なる。
 『種』の場合、これは血筋を指す。
 つまり、どんな能力を引くか、どんな外見的特長があるのかという、いってみれば個人の性質、または個人そのものを指す。
 『長耳種の女性』だとか、『私には人魚種の血が流れている』とか、そういう感じの使い方。

 そして『族』の場合は、集団を指す。
 つまり、何種の集まりか…グループ全体をさしており、その特徴や区分けを欲するときにはこちらを選ぶ。
 『アイツは犬狼族だ』とか、『軟体族を保護する』とか、そういう感じの使い方。

 あくまで補足程度の話ではあるが、こういうちょっとした違いを知っていると少し優越感に浸れることもあるだろう。
 ただし、自慢や揚げ足取りはよくない。
 言葉とは相手を責める道具となることもあるが、基本は気持ちよくやりとりを交わすためにあるべきだと私は思う。



―終わりに

 さて、こんな感じで亜人を紹介してみたがいかがだろう?
 少しでもあなたの知識欲を満たすことができたのなら幸い。
 次回、何をご紹介するか、それはまだ決めていないのだが、そちらでもまたあなたに出会えたなら、やはり幸い。
 不幸に満ち溢れるよりは幸せに溢れる世の中の方が幾分マシな世の中といえると思うので、幸いだったアナタはまたお会いいただけるよう、願っておく。
 そうでなかったアナタは、不幸を増やすこともなかろうと思うので、また何かの縁があるときに会うぐらいで幸い。
 ようは、キモチのもちようといったところか。

 それでは本日はこんなところで。

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