PANDORA / WORLD 2020/07/09 パンドラワールド 歴史と時代考察2 公演になぞらえて、パンドラワールドの12時代についてご紹介。今回は、神魔期前~復興期。(公式サイトより抜粋)公演情報はコチラ【神魔期前】―実態― 後の世で、神魔期と呼ばれる期よりも以前のことをまとめてこう呼ぶこともある。 御伽期にみられていた神話性などが減退していく一方、文化水準は比例して高まっていき、国家の様相も複雑になっていく。 社会様式や政治様式も増え、議会制民主主義の走りや、社会主義の実践などが起き、価値観の違いや富の奪い合いから戦争が絶えなくなる。 この頃になると神と呼ばれていたものは姿を消し、一般的には概念化している。 例外として一部の人間が神や世界の意識と交流する場合があるが、信じる者の方が少ない。 それでも神といった概念は残り、信仰や生活様式としての宗教へと移行していく。 一部の技術者や能力者が知恵や技術を独占しており、部分的に文化水準は高くなっているものの、一般的ではない。 特に生活インフラに関しては整備のわりにメカニズムが不明なものが多い。 また、錬金術の流れを組む工学から製鉄技術が発展し、剣を中心とした武器防具の精度はよくなるも、銃火器関係はほとんど姿をみない。―後世の歴史学的― 文化や文明、生活様式などにおいて、不可解なほど急激な発展を遂げている節があり、科学的に考えると自然進化したとは考えられない。 特に製鉄技術や戦争の頻発数から考えて、銃火器関係が生まれていないのが不自然であり、誰かが意図的に要不要を分けて伝えと考えられる。 ではだれか? それが神(とよばれるようなもの)である。一部の人間が知識や技術を神から授かったのだ…ろう。 しかしそれでは理由はつくが、証拠にはならない。あったことは間違いないが、学者的には結論が出せない時代といえる。【神魔期】―実態― 神と繋がりがあることを名言していた『本世教(後のウィアド教)』(の教主『ミーム』)と、史上最強にして最悪の魔女と謳われた魔女『パンドラ』が実在していた時代。 両陣営は争いつづけ、ついには世界を巻き込んだ戦争へと発展し、遂には【神魔戦争】として歴史に名を刻まれる。 世界にはさまざまな戦禍が残ったが、一方で恩恵も少なからずあり、後にギフトと呼ばれるほどの発明もある。 理由は、魔女や教団を中心とした高度な技術や知識が、商人などを通じて世に広まったからだ。 一方で生活様式はその発展のスピードにはついていかず、旧来の文明にオーバーテクノロジー(おもに連式術を中心とした魔工学の原型)が混じる様子へとなっていく。 また、争いに必要な武器の精度が増し、大砲や爆弾などの使用が広まっていくが、精密さを要する銃火器はいまだに広まっていない。―後世の歴史学的― 出土品や当時開発されたメカニズムなどが語り継がれているため、神魔期前記に比べれば遥かに史実として認められている。 が、魔女の呪いにより本や文字が消失しているため、文献というものが(一般的には)存在しない。 そのため、御伽期などと同様、作り話として扱われている時代もある。【衰退期】―実態― 神と教団を破った魔女パンドラは、その力をもって世界から文字と書物を消滅させた。 そしてその力を際限なく肥大化させ、その子どもたちと共に世界を蹂躙していた。 それらは表立って行われることもあれば密かに行われることもあり、さながら魔女の実験場のように世界が扱われていた。 それに抗ったのは、魔女の子供でもあった死神ゼロスと悪魔クラリス。 二人は協力者たちの手を借りながら魔女を禁断の森へと追い込み世界に平和が戻ったように見えたが、それで終わりではなかった。 理由はわからぬが、魔女を森に追い込んだ後に悪魔クラリスが再び世界に姿を現した時、世界中の女を消したのだ。 世界から、文字と書物(文化や文明、伝達手段)と女性が消えた。 しかも、魔女はまだ森で生きている(クラリスの法廷での証言)からくる恐怖。 これにより、世界はどんどんと衰退と荒廃していき、争いと貧困が長く続く絶望の時代へと突入する。―後世の歴史学的― 世界の人口の半分と文字と書物が消えたことで、この時代に起きたことのほとんどが伝聞である。 一方で生活に必要な物品などは普通にあるため、実際にあった時代だとは認識されている。 しかし、後に文字と女性が復活したあと、伝聞を書物にまとめるさいにいくつもの説が流布されたため、史実の統一がなされていない。その後、統一するのは困難であるという理由から、この時代でのいざこざは国家間に持ち込まない取り決めがなされた。 もちろん、史実を決めようという動きもあったが、それぞれに都合の悪い歴史が多かったので、封殺されたようだ。【復興期】―実態― 『魔女が森で生きている』…その言葉がおとぎ話の『魔女が子供をさらいに来る』と同じ程度の恐怖しか人が感じなくなった頃。 長い衰退の果てに、人類は緩やかな終焉を迎えようとしていた。 そんな世界に安寧を取り戻すため、勇者は魔女が住むといわれていた不可侵の森に入り、魔女の子孫たる女性を連れ帰る。 魔女の子孫である女は、始めこそ中傷に晒されたが、やがてそれも変わっていく。 彼女がもたらした知識や実力は世界の衰退に歯止めをかけるに十分なものがあり、憎しみが尊敬へと変わっていく。 本や文字こそ復活しなかったが、限定的に女性を取り戻し、人々は希望と共に生き始める。 彼女はその希望に勇者と共に応え、世界には十分な平和が…訪れなかった。 歴史の変わり目ではあった。 人類が救いの意図を握りしめた時であったが…それは新たな終焉の始まりにすぎなかった。 森から死神と悪魔の娘が時放たれ、魔女の子孫たる女性達の陣営と争い、 魔女の子孫とその知恵や知識を奪い合う戦いが始まり、破壊と再生のルーチンは加速していく。―後世の歴史学的― 魔女の末裔を中心とした知識階級が比較的しっかりとした伝達を行っているたため、後世文字と本が復活してからは文献として多数まとめられた。 しかし相変わらずそれぞれの言い分がかみ合わないことが多く、どれが史実かは検証しないようになっている。 PR