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Project-Pandora公式ブログ

Project-Pandoraの公式ブログ。引っ越してきました。

ヴォイニッチ ~貨幣制度~

おおよそはじめまして、またはお久しぶりで。

 『はじまりはじまり』から『おしまい』まで、
 パンドラ童話集のあれやこれやに関する情報を収集している私、名前はヴォイニッチ

 本日ご紹介するのは、この世界の貨幣制度について。


―貨幣の登場

 初めてこの世界に『お金』が登場したのは、創生の神々がいなくなったあとの時代、『神話期』。
 長耳族という亜人達によって作られたコインの原型となったものが貨幣に該当する。
 なお、どうして長耳族がコインを作るようになったのかは別の物語(童話「金に願いを」など)を読むのがいいだろう。

 この初期コインの登場で、今まで物々交換か自給自足を基本としていた生き物達に売買の概念が宿る。
 そして時が移るにつれ貨幣制度を用いる民族、集団、国家が増えていき、御伽期あたりには世界のだいたいの場所で貨幣制度が普及した。



―貨幣の種類

 貨幣と聞いてまっさきこの世界の生き物が思いつくのが、前述の長耳族達が発行する通貨「ルナ」である。
 単独での国を持っているわけではない彼らだが、世界の経済のあらゆる分野に食い込んでるだけあり信用度は高く、独自通貨を持たない国の多くは彼らの通貨を使用している。
 そのため基軸通貨として扱われることも多く、世界を渡り歩く商人や旅人が持ち歩くのはルナであるのが一般的だ。
 なおルナ通貨には主に3種類あり、「ルナ金貨」「ルナ銀貨」「ルナ銅貨」の順に価値が下がっていく。

 一方で、ある程度大きな国は独自の通貨を使用することが多い。
 ただし、ルナ通貨ほどに使い勝手のいいものは稀で、信用度も幾分下がるものとして使用されている。
 なお、ルナ以外の通貨に関しては、時代によって流行り廃りが大きいので割愛させてもらうこととする。



―紙幣の登場

 復興期以降、時代が下がれば下がるほど経済は発展していき、聖女戦記を過ぎる頃には貨幣にかわり紙幣が中心となってくる。
 より多く、より大きな取引を行うには今までの重くかさばる貨幣ではやりとりが難しくなったためだ。
 とはいえ、完全に紙幣に切り替わるということではなく、貨幣と紙幣がどちらも使われるようになる。

 この頃においても貨幣においてはルナ通貨が圧倒的な信頼がおかれていたが、長耳族は紙幣は発行しなかった(借用書などが紙幣の代わりになることはあったが)。
 そんなルナ通貨にかわる紙幣として存在感を示したのは、聖皇女文化圏が発行していた「イリス」という紙幣。
 初代女王の名前が付けられたこの紙幣は、あくまでその政治的支配下にある国を中心に使用されるものだった。
 が、その支配力と影響力が世界のあちこちに届いたため、基軸通貨の一種として機能するようになったのだ。



―紙幣の原型

 なお、この紙幣「イリス」の誕生における裏話として、神魔期を代表する宗教団体「ウィアド教」との関連をあげておこう。

 当時、世界の半分を操るとまでいわれた「ウィアド教」は、通貨こそ発行しなかったが、あるモノがその代わりを一部務める時期があった。
 それは「札」。
 ウィアド教内部で使用・発行されていたその札には数字やランクなどが印刷されており、それを元に教団が管理する交換所の物品と交換することが可能だった。
 この札は功績者へのいわゆるボーナスのようなものとして渡されたり、配給品の管理用として使用されていた。
 そして札を多くもつということはそれだけ多くのものを手に入れられるということであり、何よりその時に欲しい物が無ければためておけて、欲しいときに札をもっていけばモノと交換できる、という貨幣に近い性質をもっていたのだ。
 はじめは教団の内部でこれを貨幣の変わりにやりとりするものが現れ、その後教団とゆかりのある業者でも特例的に使用されるようになった。

 どうして初代女王イリスがこの話を知っていたのか、それは今回の話題とはずれるので置いておくとして、とにかく初代女王はこの札を元に紙幣というものを作り出した。
 そして作られた紙幣は、その経緯から『お札』とか『お刷』などと呼ばれるようになる。



―終わりに

 さて、ざっとではあるがこれでこの世界の貨幣についての話を終わろうかとおもう。
 次回は何を話そうか決まっていないが、よければまた付き合って頂けると幸いだ。
 
 それでは本日はこんなところで。
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ヴォイニッチ:亜人について

おおよそはじめまして、またはお久しぶりで。

 『はじまりはじまり』から『おしまい』まで、
 パンドラ童話集のあれやこれやに関する情報を収集している私、名前はヴォイニッチ。
 下唇を軽く噛んで「ヴォ」「イニッチ」。
 まぁ、まさか本当にやってくれる方はいないと思うが、もしやってくれた場合はありがとう。
 そしてやらなかったあなたは極めて賢いといえる。

 さて、そんな自己紹介ともいえない自己紹介を終えたところで、はじめよう。
 私がこのブログとやらで担当するのは、パンドラワールドにまつわるエトセトラ…主に『設定』などとよばれるような部分に関する情報を皆様にお伝えすること。
 私が思うに、私が誰かを詮索していただくよりも、私がお伝えする情報を嗜んでいただく方が有意義であろう。

 まぁ、だからといってこれら情報を知らなければ話が理解できないというわけではもちろんない。
 知識的欲求、探究心、暇つぶし…そういったものを満たしたい方にのみ付き合って頂ければ十分である。

 と、前置きが長くなった。そろそろはじめよう。
 本日ご紹介するのは、『亜人』について。


―亜人

 パンドラワールドにおける亜人とは、人に近い形をしているがどこか人とは違う姿かたちをしている生き物の総称だ。
 有名どころをいくつかあげよう。

 ウサギのような耳を持つ『長耳族』
 魚のような下半身を持つ『人魚族』
 犬や狼のような脚力や牙を持つ『犬狼族』
 鳥のような羽を背中に生やした『鳥獣族』

 など。
 彼らはだいたい人間の形をベースに、それぞれの種族的特徴をつけたような姿をしている。
 中でも上記にあげた種族は、獣…広い意味での動物が混じっているため、亜人の中でも特に『獣人』と呼ばれることもある。
 時折勘違いされるが、獣人はあくまで亜人の一種でしかない。
 例えば、こんな亜人もいる。

 植物と融合したような『樹人族』
 宝石や鉱物と融合した『石鉱族』
 スライムのような体を持つ『軟体族』

 など。
 彼らは獣人と比べる、人とは遠い姿をしていることが多いため、亜人ではなく魔物と呼ばれることもある。


 いずれにしろ亜人と呼ばれるものは、その種族的特長からくる優れた能力などを持っており、単体での性能は単純な人間を凌駕する。
 人間が亜人に比べて勝ることといえば、その繁殖力や文化である。
 たとえとしてよろしいたとえではないが、ライオンに勝てる人間は少ないが、知恵と工夫でライオンを檻に押し込めることができるのは人間だということだ。


―亜人の歴史

 まだ神と呼ばれるものが地上に多くいた時代、人間にかわり繁殖していたのはほとんどが亜人だった。
 人間もいなくはなかったが、過酷な環境を前に絶対数は少なく、能力として勝っていた亜人や神が人間を保護するような形だった。
 しかし時が流れていくにつれ、絶対数で人間が優位に立ったことや、神の衰退などにより亜人もまたその力を弱めた。
 結果、長い時の流れで亜人は人間に虐げられるようになり、『亜人』というくくり自体が差別的な意味をもつような時代も訪れることとなる。

 一方で、亜人を崇拝するものや、様々な意味で好ましく思う人間達も少なからずいた。
 また、積極的に人間と交流を持とうとした亜人の中には、人間社会においても一定の地位を築くものもいた。
 それはやがて、亜人と人間との混血種を生むこととなった。

 亜人と人間の間に生まれたハーフは、亜人ほどの外見特徴をもたないかわりに、人間に比べれば優れた力を持つことが多かった。
 『英雄』などと呼ばれる者の多くは、このハーフであるともいわれている。
 そしてハーフが人間と混じることによりクォーターとなり、クォーターがまた人間と混じり、その子供がまた混じり…
 そうやって気が付かぬうちに、純粋な人間種は数を減らしていく。
 時代が進めば進むほど、その体には何らかの、または複数の亜人の血が流れている人間が増えていく。
 それは良い結果を生めば、悪い結果も生んだ。
 が、詳細は長くなるので今回は省くとしよう。大方皆さんが予想したとおりだ。


―族と種

 さて、最後の言葉で締める前に補足だが、『○○種』という場合と『○○族』といった場合は、少々ニュアンスが異なる。
 『種』の場合、これは血筋を指す。
 つまり、どんな能力を引くか、どんな外見的特長があるのかという、いってみれば個人の性質、または個人そのものを指す。
 『長耳種の女性』だとか、『私には人魚種の血が流れている』とか、そういう感じの使い方。

 そして『族』の場合は、集団を指す。
 つまり、何種の集まりか…グループ全体をさしており、その特徴や区分けを欲するときにはこちらを選ぶ。
 『アイツは犬狼族だ』とか、『軟体族を保護する』とか、そういう感じの使い方。

 あくまで補足程度の話ではあるが、こういうちょっとした違いを知っていると少し優越感に浸れることもあるだろう。
 ただし、自慢や揚げ足取りはよくない。
 言葉とは相手を責める道具となることもあるが、基本は気持ちよくやりとりを交わすためにあるべきだと私は思う。



―終わりに

 さて、こんな感じで亜人を紹介してみたがいかがだろう?
 少しでもあなたの知識欲を満たすことができたのなら幸い。
 次回、何をご紹介するか、それはまだ決めていないのだが、そちらでもまたあなたに出会えたなら、やはり幸い。
 不幸に満ち溢れるよりは幸せに溢れる世の中の方が幾分マシな世の中といえると思うので、幸いだったアナタはまたお会いいただけるよう、願っておく。
 そうでなかったアナタは、不幸を増やすこともなかろうと思うので、また何かの縁があるときに会うぐらいで幸い。
 ようは、キモチのもちようといったところか。

 それでは本日はこんなところで。


        
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